秋のドスディアスカミーノ の報告

 11月9日(土)スペイン巡礼報告会、10日(日)海上の森ハイク、と二日間

にわたって秋のイベント「ドスディアスカミーノ」を開催しました。

 

   一日目は岐阜県恵那市のスタッフ宅“アルベルゲ奥野”にて、今年カミーノ

を歩かれた6名のみなさんに報告をしていただきました。

 

1.巡礼と旅

   主にフランスの巡礼路で、四国や熊野古道も含めた巡礼について見つめ

直す旅をしてきた祖父江さん。

2.ルピュイからノルテ1600㎞をゆく、クレイジーか!

   フランスを出発してスペインの北の道に入り、最果てのフィステーラま

で到達した大亀さん。

3.気ままにカミーノ

   盗難に遭われながらも友人と旅を続け、サンティアゴにたどり着いた

渡邉さん。

4.カミーノに向けての下見体験

   春のドスディアスカミーノで勧められてわずか半年。早くも、ご夫婦で

巡礼体験をされてきた森井さん。下見というより「プチカミーノ」!

5.カミーノのひとこま

   昨年のフランス人の道に続き、今年は北の道とプリミティボの道をスケ

ッチをしながら歩いて来られた入江さん。

6.3 度目の巡礼、北の道を歩く

   モバイルと便利なアプリの数々を駆使して北の道を歩かれた小林さん。

 

    みなさんそれぞれの「心に残るカミーノ」を語っていただきありがとう

ございました。みなさんの新鮮な報告を聞いて、経験者もそうでない人

も、「自分のカミーノ」への思いを新たにしたことと思います。

   報告会のあとは今回のゲスト、静岡大学人文社会科学部で教鞭をとられ

ている今野喜和人先生に「サンティアゴを巡るスピリチュアル・ブームと

観光」と題したミニ講義をしていただきました。 講義の内容は、中世に

始まった巡礼の栄枯盛衰から昨今の空前の巡礼ブームに至るまでの過程を、図表やグラフを使って分かり易く説明され、宗教的な理由に留まら

ず万人を惹きつけるカミーノとは何なのかというカミーノの本質に迫る

ものでした。

  その日の夜は、スタッフ宅である“アルベルゲ奥野”に宿泊。ご主人自慢

の石窯で焼いたピザやパエリアに舌鼓を打ちながらカミーノ談義。それぞ

れのカミーノの思い出や未知のルートへの期待など、尽きないカミーノの

四方山話で更けていきました。

 

   二日目は愛知環状鉄道山口駅まで電車で移動して瀬戸市海上(かい

しょ)の森をハイキング。「海上の森サテライト」で休憩した後、上高地

大正池に似た景観をもつ海上大正池に寄り道しました。残念なことに、

この時期は灌漑用の池には水が全くなくて、池の底と立ち枯れた木だけが

見えていました。

その後、物見山(327m)山頂まで歩いて昼食を摂りました。物見山から

濃尾平野が一望できて、名古屋駅周辺の高層ビル群の向こうには鈴鹿

山々まで見渡せました。昼食後は再び山道を「あいち海上の森センター」

まで下って小休止した後、八草駅まで歩きました。全行程総歩行距離が

10㎞余りのほどよいアップダウンのあるコースでした。

   八草駅からは、2005年の愛知万博を機に建設されたリニアモータ

カー(愛称:リニモ)で、 地下鉄東山線ターミナルの藤が丘駅まで行き、

時間に余裕のある有志が打ち上げ会で語り合いました。

 

   今回のドスディアスカミーノも、報告会・ハイキング共に充実したもの

となりました。いつもながら関東や関西など遠く他県から足を運んでくだ

さる方も多く、このイベントを楽しみにしていただいています。今後も

カミーノを歩きたいと思っている方、自分が歩けるかどうか不安な方、

そんな方々にも参加いただきたいと思っています。

また、春にお会いすることを楽しみに!  アディオス アミーゴ!